こんにちは!
今日は私が、ACCA会計士を取得して良かったと感じる7つの事について書いてみます。
資格取得を考えている方のお役に立てれば嬉しいです。
1. 知識が実践ですぐ役立った
何といっても、IFRSを体系的に学べた事が、本当に良かったです。
これが、毎日の仕事ですぐに役立ちました。
教科書は常に更新されていて、最新の改定基準を学びます。
基準の改定があった時は、その基準を理解して、監査人とすり合わせして、、となり大変なのですが、
既にACCAの勉強で実践レベルまで落とし込んでいるのは大変助かりました!
ACCAの勉強では、理論的な知識だけでなく、実践的なスキルも身につけることができます。
例えば、FR(Financial Reporting)では、単体の決算書から、連結財務諸表を作成する様な試験問題があります。
私が試験を受けたときは、手書きでしたが。。。
今は、、、
エクセルで財務諸表を作成します!
これは、もう実践でしかないですよね!試験勉強として、使えるレベルまで落とし込んでいると実践では必ず役に立ちます。
私は、勉強→実践→知識の定着→やる気の向上という、好循環ができていたと思います!
2.仕事が楽になった
会計・税務への理解が深まった事で、実務への不安や、どうすれば良いかわからないという状況が圧倒的に少なくなりました。
どう処理をすれば良いか分からないトランザクションがあっても、自分でまず調べる事ができる様になりました。
経理の仕事は、まず会計基準に従う、会社の会計ポリシーに従う事が大前提なので、ポイントを抑える事ができました。
自分で調べ、どうするか考え、自分の意見をしっかり言える様になりました。
その土台があると、上司や同僚にも相談しやすくなり、効果的に仕事を進めている自分にある日気づきました!
日々の業務がスムーズに進むと、仕事が楽しくなりました。
3.転職できた
ACCAの勉強を始めたことで、転職しやすくなったんです。
私は科目合格3科目の時点で、1回目の転職をしました。イギリスでは、ACCA等の会計関係の資格では、全て合格していなくても、「Part Qualified」と履歴書に記載します。
つまり、科目合格でも、会計のある一定のスキルがあると見做します。
最初の3科目といったら、全部選択式の試験です。
勉強を始めて、3カ月で3科目合格しました。
それでも、書いて良いんです!履歴書に!
ポジションによっては、Fully Qualified(資格保有者)ではなく、あえて、Part Qualified(科目合格者)を募集している事があります。
それは、全て合格していなくても、今までに勉強した事の知識やスキル、これからも資格取得に向けて勉強しているやる気を評価するものです。
経理アシスタントトから、アシスタントマネージャーのポジションで転職しました。その際は、5社程面接を受けましたが、3社からオファーを頂きました。
ワーキングホリデー渡英時は、就職難で20社以上は落ちたと思いますが、2年での違いに自分でも驚きました。
その後も、6科目合格の時に、もう一度転職しました。
4.給料が上がった:
こうして、転職するうちに、お給料もUPしました。
転職後に、全科目合格した際にも、昇給しました。
転職2回を経て、ACCA取得し、昇給した事によって、初めのお給料の2倍以上になりました。
ロンドンでの経理・会計職のマネージャーの平均給与は6万~7万ポンド(一千万円強)だそうです。
平均なので、もちろん会社によりますが、私の体感では、もっと貰っている人が多いかと思いますが。
マネージャーになるには、やはり何等かの会計士資格は必要だと思います。
稀に、資格を持たずに、経験だけで採用される人(Qualified by experience)もいますが、その場合は経験や実績だけでの勝負になるので厳しいです。海外就職を狙う場合は特に、資格を取得した方がチャンスが広がると思います。
かといって、資格を取得するだけでも採用はされないので、勉強しながら、関連ポジションで経験を積んでいく事が重要です!
5.英語力が伸びた
勉強する為の教材や試験は全て英語なので、必然的に英語が伸びます。
必死に教科書を読んでいるうちに、リーディングが強くなりました。
教科書は、分厚いので、要点をピックアップする様な読み方もできる様になりました。
基礎レベル以降の試験は、記述があります。シナリオがあって、この場合の「会計処理について説明せよ」といったものです。
記述といっても、何千文字も書く必要はありません。
要点を・シンプルに・短文で・記述する技術が必要となります。
これは、実務で使えるビジネス英語の訓練になります。ビジネスの場では、相手に「伝わる」英語でなければ意味がないからです。
また、当然ながら会計用語も全て英語で学びますので、専門的なボキャブラリーが格段に増えます!
会計を勉強しながら、英語力が伸びるのは、まさに一石二鳥だと思います!
6.金融経済に強くなった
私は金融経済は、実は大の苦手分野だったんです。。
ACCAでは、会計だけでなく金融・経済・財務・経営学を幅広く勉強します。そのお陰で、理解がが深まりました。金融市場のトレンドや経済の動向など、日々の経済ニュースが英語でもわかる様になりました。
マネーリテラシーも各段に上がり、投資などもできる様になりました。
イギリス人との会話に入れない事の理由の一つに、会話の内容がわからないって事が良くありました。文化的な事もありますが、イギリス人って政治・経済についてもパブでビール飲みながら話したりするんですね。
ACCAを勉強する前は、英語以前に、話している内容が全く分からず耳にも入ってこなかったんです。
それが、理解できる様になったのは大きな進歩でした!
7.自分に自信がついた
ACCAは13科目あり、取得には平均で3年~5年かかると言われています。
科目数の多さや、一科目の試験時間が3時間という事もあり、簡単な試験ではありません。
でも、簡単じゃないからこそ、全て達成した時に、自分に自信がつきました。
知識やスキルももちろんですが、自分が勉強を継続できた事が自信に繋がったと思っています。
8.人の役に立てる
友達や家族に、個人所得税などについて、イギリスの制度を教えたり、アドバイスする事もできる様になりました。
家庭内では、家計簿や投資判断を担っています。
これは、海外で生きていく上では、大事なサバイバル知識だと思っています!
仕事以外でも生活に役立つ知識をACCAで学んだのは大きいですね。
あと、イギリスでは身分証明でパスポートのコピーを提出する際に、コピーをCertifyする事が求められます。このコピーは本物の同じですよという証明ですね。
Certifyできる人は、社会的に信頼される職業に就いている人なのですが、会計士もそのリストに含まれます。会社等では、同僚や上司のコピーのCertifyを依頼される事が多いです。
まとめ
私が個人的に良かったと思ACCAの勉強では、理論的な知識だけでなく、実践的なスキルも身につけることができます。った事を8つ上げていましたが、如何でしたでしょうか?
ACCAのウェブサイトにも、何故ACCAを取得すると良いか、書いているのでご覧になって下さい。
私は、簿記や会計の知識ゼロからの勉強でしたので、大変な事もありましたが、当時最後まで勉強しようと思った自分を褒めてあげたいです。
もし、ACCAに興味ある方がいたら、是非挑戦して頂く事をお勧めします!