ACCAの徹底解説

ACCA合格までの勉強時間 - どのぐらいかかる?他の試験との比較も!

こんにちは!

 

 

今回は、ACCAの勉強時間の目安をご紹介しますね。

こんな方におすすめ

  • ACCAに興味があるけど科目数が多いので不安
  • 実際に勉強時間が確保できるかわからない
  • 回りに受験生がいないので、目安の勉強時間を知りたい
私は、免除科目がなかった為、全科目(当時14科目、現13科目)を勉強し受験しました。

実際にACCAを勉強した経験から、具体的な勉強の期間をまとめてみましたので、ぜひお読みください!

 

試験の準備期間

レベルにより準備期間が異なります。

最初の入門科目は選択式の問題のみになりますので、準備期間も短めになります。

その後の科目は記述が入り、試験時間も長くなるので(3時間)必然的に準備期間も長くなります。

目安の時間をレベル毎に表にまとめました。

科目準備期間/科目
入門3科目 - Applied Knowledge1~2か月
基礎6科目 - Applied Skill3か月
応用4科目 - Strategic Professional3か月

上記のスケジュール感で、毎試験を受けていくと3年程~3年半ぐらいで全科目合格が可能です

準備期間は、英語力や事前知識によってかなり変わりますので、上記はあくまで目安です。

参考までに、私の場合は全科目3年で合格しています。当時の私は、在英5年でTOEIC890点程、経理は未経験でした。ACCAの前に、AATという簿記の様な試験の最初のレベルのみ勉強した事がありますが、日本の簿記等は未経験です。

実際の受験スケジュールはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。

参考最短で!ACCA勅許公認会計士に合格できた!実際の受験スケジュール公開

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勉強時間は?

それでは、実際の勉強時間は一科目あたりどれぐらい必要なのでしょうか?

一般的に下記が勉強時間の目安となります。

科目勉強時間/科目
入門3科目 - Applied Knowledge50~100時間
基礎6科目 - Applied Skill150時間
応用4科目 - Strategic Professional200時間

勉強時間を、期間で割って一日あたりの勉強時間を割り出すと、下記の通りになります。

科目勉強時間/1日
入門3科目 - Applied Knowledge1.5~1.7時間
基礎6科目 - Applied Skill1.7時間
応用4科目 - Strategic Professional2.2時間

どうでしょうか?

一日辺りと計算してみるとそんなに理のない勉強時間だとお分かり頂けますでしょうか

ACCAは社会人が仕事をしながら勉強する事を想定して作られています。

日々の勉強時間

1日約2時間程の勉強を3年間続ける事で、会計士試験に合格できます。

通勤時間などのスキマ時間を上手に使えば、机に向かう時間は1時間程にできますね。

週末等に勉強時間を増やせれば、平日の勉強時間を減らす事も可能です。

私の場合は、平日1時間ぐらいの勉強時間で、週末は3時間程に増やしていました。

基礎6科目は、2つずつ同時に受験していた事もあり、試験前の週末は8時間以上勉強していたかなと思います。当時は、試験が半年に一度しかなかったので、2科目同時に受験するしかなかったのです。

ただ、試験前の追い込みが結構きつかったので、3か月に一度受験できる今では、お勧めしません。受験後に燃え尽きてしまい、次の試験の勉強を始めるのが大変でした。

一科目ずつ受験すれば、無理のないスケジュールが組めると同時に、コンスタントに毎日勉強する習慣を身に着けられると思います。

ACCA受験のコツは、科目数の多さに圧倒されずにコツコツ少しずつ勉強こなしていく事です。

ACCAの試験は勉強習慣がつけやすい

さて、勉強時間の話に戻りますと、先ほどの表の様に、入門科目からレベルが上がるにつれ、徐々に勉強時間が増えるのが、お分かり頂けるかと思います。

科目勉強時間/1日
入門3科目 - Applied Knowledge1.5~1.7時間
基礎6科目 - Applied Skill1.7時間
応用4科目 - Strategic Professional2.2時間

いきなり、2時間勉強はつらいけど、少なはい時間から、始める事によって始めのハードルが下がるという利点があります。

勉強を習慣化するコツは幾つかありますが、資格勉強においては、下記の2点が特に大事かと思います。

① スモールステップを意識する:

大きな目標を小さなステップに分解する。1か月、一週間、1日にできる範囲で小さなタスクを設定することで、取り組みやすくなります。

ACCAの場合、「ACCA取得」が大きな目標だとすると、試験科目が13科目あるので、既に目標を13分割してくれています。1科目の準備期間が1~3か月と短い期間なので、1週間、1日の最小単位でのタスク管理がしやすいです。例えば、週単位で、「Chapter 3まで」「問題集~ページまで」という設定がしやすいです。

② 定期的なスケジュールを設定する:

月、週、毎日の単位で、スケジュール組を行う。この予定を他の予定と組み合わせることで、継続しやすい環境を整えます。

これも上記と同様にACCAの試験のサイクルが短い為、他の予定を試験後にずらす等、調整がしやすいかと思います。

科目合格の有効期限が長い

更に、コンスタントに勉強できるか不安という方にも朗報があります。

ACCAの試験の特徴に、科目合格の有効期限の長さがあります。

入門3科目(Applied Skill)と基礎科目(Applied Knowlege)の合計9科目は永久に有効です。

応用科目(Strategic Professional)の4科目は1科目に合格から7間有効(7 Year Rules)となっております。

かつては、全科目の有効期限が10年と設定されており、最初の登録から10年経つとApplied Knowledgeの科目もApplied Skillの科目もExpireしてしまっていたのですが、このルール変更で、Applied Knowledgeの科目もApplied Skillの科目が期限切れになる事は無くなったので、ポジティブな変更かと思います。

BPPのウェブサイトでルールが解説されています。ACCAのサイトよりわかりやすいので、リンクを貼らせて頂きますね。

https://www.bpp.com/insights/accatimebar

いずれにしても、かなり長い有効期限なので、普通に受験し全科目合格を目指していれば、期限切れとなる事はないでしょう。

ただ、人生には様々なライフイベントがありますので、ある一定期間勉強を休めるというのは、安心材料になりますね。

私のイギリスでの友人も、出産と育児の為2年勉強を休んで、その後、勉強を再開し無事に、ACCA会計士となった方もいます。もし、2年のお休みで、全ての科目を最初から受験し直す必要があったら、彼女も会計士になっていなかったかもしれません。

勉強時間について他の試験との比較

他の会計系の資格と勉強時間を比較してみました!

ACCAの勉強時間は、上記の表を元に合計し、2000時間と算出しました。

試験勉強時間の目安
ACCA英国勅許公認会計士2000時間
USCPA米国公認会計士1500時間
日本公認会計士3000~5000時間
簿記3級100時間
簿記2級300時間
簿記1級600時間

他の試験と比べても、ACCAの2000時間が特に長いという訳ではなく、会計系の資格は、どの試験でもある程度真剣に取り組まなければ受からなそうですね。

日本の公認会計士に関しては、ご存じの通りハードルは高めかつ、勉強時間と試験制度から社会人向けではないですよね。

簿記は、身近で勉強も開始しやすいですが、就職で使える2級以上を目指すとなるとそれなりの勉強時間が必要です。1級まで取得すると、全部で勉強時間は1000時間となり難易度もかなり上がります。

留意したいところが、

  • それでも「会計士」ではない
  • 英語を勉強したい場合、TOEIC等別途勉強する必要がある点

USCPAとACCAは、勉強時間に相応してメリットもあります。

  • Accountant」と名乗れる。
  • 英語力もついてくる(別途英語の試験で英語力を証明する必要がない)
  • 世界で通用する資格で、海外就職のチャンスも広がる

勉強時間だけでなく、他の色々な要素もありますので、将来どうなりたいか、何をしたいかを明確にして考えてみて下さいね。

USCPAとACCAの違いでうが、こちらので記事で、徹底比較していますので、ぜひお読みください!

参考徹底比較!USCPA米国公認会計士 vs ACCA英国勅許公認会計士 どっちがいい?

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まとめ

ACCAの勉強時間についてご紹介しましたが如何でしたでしょうか?

会計系の資格取得は、ある程度の勉強時間と労力を投資する必要があります。

その分得られる知識、スキル、ステータスで人生やキャリアが変わります。

ACCAであれば、科目合格の有効期限も長く、勉強途中で全てが期限切れになる事はありません。すなわち、安全な投資かつ、確実にステップアップしていける方法ではないかなと思っています。

ACCAの資格の全般については、下記の記事でご紹介していますので、ご参考までに!

参考ACCA英国勅許公認会計士って何?試験の内容や合格率まで徹底解説!

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