こんな方におすすめ
- 世界で通用する会計資格を取得したい
- 英語で会計の勉強をしたい
- USCPAかACCAどちらが良いか分からない
英語で受験できる、会計資格といえば、USCPAを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ACCAは日本で情報が少ないですが、世界では認知度の高い資格です。
① 勉強する会計基準
発行している国や団体が違いますので、勉強する会計基準や、税法などが当然ながら違います。
ACCA
・国際会計基準 IFRSに準拠した試験です
・税務や法律の科目は基本UKだが、UK以外も選択できる国があります※
※シンガポール、マレーシアをはじめとする様々な国で、その国の税法と会社法で試験を受ける事が可能です。
→詳細はこちらの、ACCAウェブサイトをご確認下さい。
USCPA
・アメリカ会計基準(USGAAP)
・税務もアメリカ税法を学ぶ
上の両方とも、アメリカで働く場合は、必須ですね。
ポイント
せっかく時間を費やして勉強するので、勉強した事が実践で活かせるかを考えて見ましょう。
② 受験資格
ACCA
・大学卒であれば受験できる
・大学での専攻や保有資格により科目免除がある※
※免除される科目については、こちらACCAのサイトでチェックできます!日本の大学の商学部を卒業している場合は、3科目程免除になる場合が多いです。イギリス等の大学で会計学を勉強していると、9科目免除になる事もあります。
USCPA
・会計、ビジネス系の単位を一定数取得している事が求められる。
・不足単位は予備校の授業で補填する事が可能
・必要単位は州により異なる
ポイント
ACCAは、受験要件が低く、誰でも勉強が始められる事が特徴です。
③ 科目数と有効期限
ACCA
・13科目 (財務会計、管理会計、税法、会社法、監査、経営学)
・最初の9科目は無期限に保有可能
・上位4科目は、上位科目の1科目目合格から、7年間有効
・科目合格でもCVに記載できる
ACCAのそれぞれの科目については、こちらの記事をご確認下さい。
参考ACCA英国勅許公認会計士の科目ー全科目解説致します!
続きを見る
USCPA
・4科目 (財務会計、企業経営環境・経営概念、諸法規、監査および諸手続き)
・最初科目の合格から18カ月有効
④勉強時間
勉強時間は、個人の能力や経験により大きく異なりますが、概ね下記の通りと言われています。
ACCA
・1,500時間~2,000時間
・3年で1日2時間弱
USCPA
・1,200時間~1,500時間
・18カ月で1日3時間弱
ポイント
合計時間は、ACCAの方が長いものの、そこまで変わりません。どちらを選択しても、本気で勉強する覚悟は不可欠です。
ACCAの場合は、一科目あたりのボリュームが少なく、少しずつ勉強したい方に適していると言えます
⑤ 難易度と合格率
どちらが難しいか、という事も気になりますね!
ACCA
・合格率 (レベルにより差がありますので、分けて記載致します)
①基礎知識:平均70%程
②基礎レベル:平均50%程
③上級レベル:平均40%
・合格基準:50点
間近の試験の合格率はACCAのサイトで確認可能できます。
USCPA
・合格率は概ね50%前後
・合格基準:75点
ポイント
- ACCAでは基礎科目は、合格率が高く、徐々に難易度があがります。合格点が50点!
- USCPAは合格科目が失効する前に、全ての試験に合格する必要がある
⑥ 就職に有利なのは?
基本的には同等の資格と見做されますが、働く場所や必要な知識により変動的です。
英国の場合
ACCAの方が有名ですしイギリスの資格ですから、一般的には有利です。
USCPA保有であれば、IFRSの知識やイギリスの税法を学習で補う必要が出てきます。
アメリカの場合
US GAAPやアメリカの税法が当然必要になりますので、USCPAが有利な場合が多いと想定されます。
その他の国の場合
その他の場合、ACCAもUSCPAも国際的に認知されていますので、基本的には同等の資格として扱われます。
ACCAを学習するメリットは、多くの国で採用されいているIFRSを体系的に学べる事と、税法のVarient試験が’ある国であれば、その国の税法も勉強できる点ではないかと思います。
但し、就職はどの資格をもっているかより、経験が重視されますので、経験と合わせて考慮する必要があります。
日本の場合
USCPA保有者を募集している求人は多いですが、ACCAと記載している求人はあまり見かけないかもしれません。
個人的な考察になりますが、それは、USCPA保有者が多く、ACCA保有者が少ない為、募集要項に記載していないだけであると思われます。
監査法人や経理の、USCPAで応募可能なポジションであれば、ACCAも(または他国の会計士)も募集可能だと思われます。なぜなら、日本公認会計士の資格は持っていないけれど、監査対応ができたり、高いレベルで経理がこなせる人材を探しているからです。
⑦ 結局どっち?
目的に応じて選ぶ必要がありますね。
ACCA
・世界で使えるIFRSを体系的に学びたい
・色々な国で活躍したい
・フレキシブルに勉強したい
USCPA
・アメリカで働きたい
・短期間で一気に取得したい
という事は・どの・
アメリカで働きたい場合は、USCPA一択です。
イギリスで働きたい場合は、ACCAです。
それ以外の国の場合は、どの会計基準を学びたいか、どのぐらいの期間で取得したいか、等考慮して選ぶと良いと思います!
まとめ
下記が比較一覧です!
ACCA | USCPA | |
会計基準 | 国際会計基準IFRS。税務の科目は、UK以外も選択できる国がある | アメリカ会計基準(USGAAP)とアメリカの税法 |
受験資格 | 大学卒であればOK | 会計、ビジネス系の単位を一定数取得している事が求められる |
科目数 | 13科目。 最初の9科目は無期限に保有でき、上位科目4科目は7年間有効なので、自分のペースで受験が可能。科目合格でもCVに記載できる。 | 4科目。1科目あたりの勉強量が多く、最初科目の合格から18カ月で失効 |
試験会場 | 自宅で受験可能 | 東京、大阪 |
勉強時間 | 1500時間~2000時間 (3年で1日2時間弱) | 1200時間~1500時間(18カ月で1日3時間弱) |
合格率 | 50-80% | 50%前後 |
まとめ | USCPAは米国基準や米国税法を勉強する為、アメリカでの就職でない場合は、実践で使用しない内容が多くなる。 難易度に差はないが、有効期限を考えると、ACCAの方がマイペースに勉強できる |
参考になりましたら嬉しいです。
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